何かしらの悩みを抱えた時、人に相談してみようと思うことがあります。
でも実際に相談してみたら、なぜだか逆にモヤモヤしたりして「相談しなければよかった」と後悔した経験はないでしょうか。

特にアダルトチルドレンの人は、後悔してしまうことも多いようです。
今日はその主な理由を３つ紹介しようと思います。

１つ目：すでに自分に答えがあるから

人は、悩みを他人に相談する時、無意識に自分なりの答えを持っていることがあります。
しかし、アダルトチルドレン気質の人は、日ごろから自分の感情に意識を向けることが苦手だったり、避けてきているので、その答えに気が付きにくい傾向があります。

そして、すでに自分に答えがあるものに対して、相手が違う答えを提示してくると「なんか違う気がする…」とモヤモヤしてしまうのです。
時には「相談した時間が無駄だった」「せっかく相談したのに」と相談したことへの後悔や疲労を感じてさらなる悪循環へと陥る場合もあります。

これを防ぐためには、まず相談する前に１度立ち止まり、相手に何を伝えたいのか気持ちを整理すると良いでしょう。

今の自分は「ただ悩みを聴いてほしいのか？」「具体的なアドバイスが欲しいのか？」「自分の考えが正しいのか確認したいのか？」など、いくつか質問を投げかけてみてください。

するとあなた本来の感情（潜在意識）は質問に一生懸命答えを出してくれます。
だって潜在意識は質問が大好きですから。
その結果によって相談する前に心の準備を整え、相手に気持ちを伝えればよいのです。

２つ目：相談したことで相手に迷惑をかけたと感じてしまう

アダルトチルドレン気質の方は、相手の気持ちを敏感に感じ取ったり、時には過剰に反応しすぎてしまうことがあります。

例えば、自分が相談したことで相手が考え込んでしまうと「あぁ、あんなに悩ませて迷惑をかけてしまった」「こんな相談をしたことで、心配をかけてしまった」と反省してしまいます。

でも、相手は単にあなたのことを思って真剣に考えてくれていただけかもしれません。
それなのに、相手の様子を見て過剰に深読みし、相談したことを後悔してしまうのです。

このタイプの後悔を防ぐために有効なのが、「相手と自分の気持ちに境界線を引くこと」です。（私のカウンセリングでは、心の敷地のワークで説明しています）
自分が相手の心に入り込んでいないかと確認するために、相手と自分の心に目には見えない境界線を引いてみるのです。

この境界線を引くというイメージワークを行うだけで、自分の気持ちを客観視することができます。
もし、相手の心の敷地に入っていたなと気づいたら、いったん自分の敷地に戻り、互いの気持ちを客観視してみましょう。
不思議と自分のために考えてくれている相手に対し、感謝の気持ちが湧いてくるのではないでしょうか。

３つ目：相手の答えから自分の評価をしてしまう

２つ目のところでもありましたが、アダルトチルドレン気質の方は、相手の言動に過剰に反応してしまうことがあります。

もし相手があなたを慰めるために「そんなこと大したことではないよ」と言ってくれたとします。
そのとき、言動に過剰に反応する悪循環モードが作動すると、「そんなことって言われたということは、自分が些細なことに悩みすぎていると思っているんだな。」「あー、この程度のことを相談しなければよかった。」と後悔してしまうのです。

これは、他者評価を大事にするという心のクセに起因しています。
こんな風に考えないよう直接的にアプローチするのは難しいですが、カウンセリングやセラピーなどを通して他人軸の考え方を、自分軸に変化させていくのが有効です。

まとめ

アダルトチルドレン気質の方が、人に悩みを相談したときに後悔する理由について３つ紹介してきました。
３つとも、アダルトチルドレンの特徴＝心のクセが影響していました。

それぞれに簡単に対処法も紹介しましたが、どれも一回やれば解決するものではありません。
残念ながら、心のクセを克服するには時間もプロセスも必要なのです。

アダルトチルドレンの方は、そもそも人に相談することが苦手な方が多いのは事実ですが、相談しなければ、あなたの悩みは何も変わらないのも事実です。

あなたがそんな心のクセに生きづらさを感じたり、悩みを抱えているのなら、まずカウンセラーに相談してみてください。
心のプロとして、悩み解決に効果的にアプローチすることで、あなたには絶対に後悔させないことをお約束します。