「自分に優しくする」と聞いて、どんな印象を持ちますか？
もしあなたが「そんなこと考えたこともない」「そんなに自分を甘やかしてはいけないのでは？」などと感じたならば、アダルトチルドレンの特徴を持っているかもしれません。

そして、そんなアダルトチルドレンの特徴を持ち続け、自分に優しくできない状態でい続けると、自分らしい人生を歩むことはできません。

なぜここまで断言できるかというと、私自身がまさにその経験をしてきたからです。
自分に優しくできていない＝自分を大切にできないと、全てにおいて自分の考えは後回しになり、他人からの影響で自分をコントロールしていきます。
これでは自分が本来持っている可能性を発揮できず、他人の人生の脇役として生きていくことになるのは当然のことでしょう。

これでは本当にもったいないし、一日でも早くそんな人生からは抜け出して欲しいと心から願います。

今日は、自分に優しくできないとなぜダメなのか、そしてその考えから解放され、自分らしい人生を取り戻すためにはどうすればよいのかについてお伝えしていきます。

自分に優しくしないとどうなるの？

自分に優しくできない人は、ありのままの自分を受け入れられない人だと言えます。
今の自分が嫌いで、もっと頑張らなきゃダメだと常に考えてしまいがちです。
その結果、自分の存在を否定してしまうので、生きていくうえで自分自身に様々な我慢を強いてきています。

でも、そんな心の歪みがあって良いわけはありません。
その歪みは　
・自分に悪いことが起こるのは、すべて自分のせいだ。
・自分の気持ちなんか、誰もわかってくれない。
・失敗が怖いから、現状維持で良い（挑戦はできない）。
などのネガティブな感情を引き起こし、あなたの自分らしさはますます削がれていきます。

その結果、他人の人生の脇役として生きていくということに繋がっていくのです。

どうすれば自分に優しくできるのか？

ではどうすれば、自分に優しくすることができるのでしょう。
それにはまず、自分が自分に優しくできない理由（本質）がどこからきているのか知る必要があります。

その入り口として良く使われるものに、アダルトチルドレンチェックリストがあります。
これを使うとそもそもアダルトチルドレンかどうかもわかりますし、自分の思考のクセも理解することができます。
自分の思考を客観視することが、自分の抱える生きづらさの本質を知る第１歩となるでしょう。

自分の思考のクセを理解したら、次になぜ優しくできないのかと自分の感情を掘り下げていきます。
インナーチャイルドセラピーや、フォーカシングといった手法がそれにあたります。
これらは専門書籍やインターネットなどでもやり方を学ぶことはできるでしょう。

感情を掘り下げていくと、自分の根っこにある感情が明らかになります。
いい子でいなければ親に嫌われるのではないか。
自分が何か言うと責められるのではないか。
自分はいてもいなくてもよい存在なのではないだろうか。
など、多くは子どもの頃に経験したありのままの自分を否定する経験や感情です。

これらが明らかになり、それを自分で繰り返し優しく受け入れることで、少しずつ心が癒されていきます。

実は、私もこれらの手法は３０代の頃から学んできていました。
ところがその学びを自分の問題解決につなげるまでに、１０年以上かかっています。
残念ながら、４０代になるまで自分に優しくすることができず、ずっと苦しんできました。
その理由は、ただひとつ。たった一人で頑張ってきたからなんです。

自分の人生の主役になるために

先に述べた自分に優しくなれる方法は、もちろん一人でも実践できます。
ところが、適切なケアでなければ、私のように１０年以上自分に優しくできず、自分らしさを取り戻すことができません。

私が自分に優しくできるようになったきっかけは、自分でカウンセリング手法を学んだからではなく、クライアントとしてカウンセリングを受けたことでした。
やり方を学んだだけでは、全く自分の心のケアには活かすことができなかったのです。

自分に優しくできない、アダルトチルドレンによる生きづらさによって、他人の人生の脇役を生きている方がいたら、今すぐにあなたに合ったカウンセリングを受けてほしいのです。
早く対応した分だけ、あなた自身が自分の人生の主役として輝き始めます。