アダルトチルドレンの特徴の一つに、「自分に厳しいこと」があります。
特に、ヒーロー型・ピエロ（マスコット）型の方は周囲のために頑張ったり、自分を犠牲にするあまり、厳しくしてしまう傾向にあります。

そんなあなたが自分に優しくなれる唯一の方法を紹介します。

それは、自分の感情を大切にすること

アダルトチルドレンの方は、過去の経験やトラウマの影響で、自分の感情を受け入れられない、あるいは無意識のうちに無視している方が多いのです。

まずは、あなたのありのままの感情の存在に気づいてあげてください。
これまでずっと気が付かないふりをしてきたのですから、最初はありのままの感情を一生懸命探さないと出てこないかもしれません。

それでも気長に少しでも感じた感情を「そう感じるんだね」と大切に受け止め、存在に気づいているというメッセージを送り続けてください。
カフェでケーキを食べておいしいと思ったら「おいしいと思うんだね」
仕事がめんどくさいなと思ったら「めんどくさいって思うんだね」
こうやって単純に伝え返せばOKです。

それを繰り返しているうちに、本来の自分が何を感じ、どんな思いを抱くのか理解できるようになります。

実は、この本来の自分の感情は、潜在意識に通じています。
潜在意識が過去の経験やそれに伴う感情というフィルターを通じて発信してくるのです。

自己否定的な感情が浮かんだら

自分の感情を大切にしていると、これまで出せていなかったネガティブな感情に気づくことがあります。

例えば、これまでの悲しい経験からあふれてくる悲しみ、苦しみ、嘆き、喪失感など。
そんな感情が、今の経験とリンクして顔を出してきたとき、あなたはこれまで封印してきた分、動揺したり傷ついたりするかもしれません。

それこそが、アダルトチルドレンが自分に厳しくしてしまう悩みの本質であり、抱えている本当の生きづらさともいえます。
そして、それに気づいたあなたは、そこから解放されるチャンスを今、手にしているのです。

自分に優しくするために

どんな否定的な感情であっても、まずは「そんな風に思うんだね」と存在を認め、受け入れましょう。

そこから、そのつらい感情の本質となる過去の経験や信念と向き合っていきます。
なかなか一人では難しいでしょうから、カウンセラーなど専門家と一緒に行うのが良いでしょう。

過去と向き合うことは、潜在意識と向き合うということです。
そして、自分に優しくするということは、その潜在意識を本来の自分のあるべき姿に近づけていくというプロセスだと言えます。

そのプロセスに、私が伴走させてもらいたいと願っています。